「精霊たちの家」&「愛その他の悪霊について」その1 ― 2005年10月20日 20:19
想像力とはなにか、、、。まだ私自身は経験したことのない南米の地で書かれた物語には、ことごとく壮大なエネルギーのこめられた世界があります。「百年の孤独」で世界的に知れ渡るガルシア・マルケスの「愛その他の悪霊について」、そして贅沢にももう一冊イザベル・アジェンデの「精霊たちの家」を紹介します。ガルシア・マルケスを初めとするラテンアメリカ文学は時に「マジックリアリズム」と評されますが、現実と幻想的なものが自然に存在し、それが現実の世界のさまざまな矛盾を包み込んで表面的なものだけでは描けない深い世界を現しており、個人的には、とても強い生命力を感じます。様々なものを分析し、分類し、知識として知ることで満足することの強い現在の日本の社会の中で、今たりないのは、知識として知ることではなく、目に見えないものを感じ、現実の矛盾をも受容れて、人間の力を信じて逞しく生きること(盛り上がりすぎですか!?)だと思うのですが、いかがでしょうか。「精霊たちの家」のイザベル・アジェンデはペルーのリマにに生まれた後、母の祖国チリに戻り、ジャーナリストになりますが、叔父であるアジェンデ大統領が軍事クーデターで暗殺された後、ベネズエラに移住、亡命者になる(その後も略歴続く)という壮絶な人生を送っていますが、作品を読んでいても、人間に起きる奇想天外な事柄が、目に見えるものを超えた世の中の理解や、人間への信頼によって、作者に受容れられ、生きる力となっているのではないかと推測されます。このような物語の生まれる土地は一体どんな世界なのか、私にとっての未知の世界への興味は深まるばかりです。(続く・・・いつかわかりませんが、笑)
最近のコメント