手紙 ― 2006年01月23日 03:47
本のデザインだけを見て写真を撮りました。切手の貼ってある、手書きの葉書を見ていると、個人的にとてもイマジネーションを刺激されます。書いた時の気持ち、手紙の渡った距離、受け取った人との気持ちのやり取り、時間の推移をついつい想像してしまうのです。子供の頃の友達が、いつかアメリカに行くのだといっていたので、友達の好きな、アメリカで有名なノーマンロックウェルの葉書を渡しました。(この辺は記憶があいまいなのですが、確か私がその友達にあげたのだったと思う)友達はいつかアメリカに行ったら、私にその葉書を送るといっていました。そんな記憶もまた奥底に仕舞いこんでしまった数年後、その葉書が私の所に届いたのです。なんとアメリカから。私は子供の頃の約束を覚えていた友達の気持ちにも感動しましたが、願えば夢は叶うんだと、鮮明な印象をその葉書とともに受け取ることができました。自分を信じて生きると、時に人は、夢に向かって、周囲に想像もつかない行動をとったりすることもありますが、時間をかけて摑んだ人生は、「自分で摑んだ」というその一点において、成功してもしなくても、とても輝いているものだと思います。そんなことを思い出した一枚の本の表紙の写真でした。やっぱり中身は読まない方が、いいかもしれません、、、。
まつはしゆか さんの綴る 旅のイラストガイドブック ― 2006年01月14日 17:16
お友達の まつはしゆか さんが、イラストでつづる旅のガイドブックを出版しました。 まつはしゆか さんが、実際に住んだことのある、北欧編とドイツ編がでています。 北欧の自然の深い雰囲気や、ドイツのかわいらしい家が色鉛筆で丁寧に扱われた絵と、旅になれた目線の情報がミックスされた、読むだけで旅をしているような気分になる本です。ドイツ編を作成した時に、フランクフルトでは一緒に取材をしたので、思い入れも深かったりして、、、。 このブログの、2005年10月27日にのせた`wanted!`という記事で、写真を載せたチョコレートのお店「BITTER ZART」も、紹介されています。見開きで描かれたきれいな自然やお城や小さい町のかわいらしい家の絵を眺めたり、美味しそうなパンやケーキの絵 (まつはしゆか さんは、パン屋さんで働きたいと話していたのこともあるパン、お菓子好き)を見るのが好きです。北欧のデニッシュランチがとっても美味しそうだったり、端っこに書いてあるドイツ人のパンの食べ方のイラストにうけたり(本当にその通りなので)しました。
ブックメッセに行って来ました。 その2 ― 2005年10月25日 22:34
このblogのタイトルは「hon-art」、honも、 artも hon-art(本のart)も好き!ということなんですが、ブックメッセに特別なコーナーがあるんですね、その名も「die Buchkunst(直訳すると本芸術?)」。何となく地味なんですが個人的な趣味で、毎年楽しみに見に行っています。日本では、本の装丁の話まではよく聞きますが、一点ものの本のアートっていうのは、あまりメジャーではないかもしれません。ヨーロッパの人はどうも本が結構好きみたいで、様々な作品がおいてあったり、きれいな紙が売っていたり、本の装丁をする職人の方などがいました。ブースによっては芸術というよりは手工芸品という趣のものもありますが、その中で1人とっても趣味のいい装丁屋のおじさんがいたので話しかけてみました。紙や皮の選択、表紙の絵等全て自分でやっているということで、一度本を作って見たい私は習えるのか聞いてみたら、会場のずーーーーーーっと遠くにある、本の装丁を教えてくれる学校を紹介してくれました。髭をはやした物語の中に出てきそうないいおじいさんでした。写真はヨーロッパのブースにあった作品のひとつです。
Just do it ! Lentos Kunstmuseum Linz ― 2005年09月07日 17:40
ドイツのアートブックを扱うお店で、こんな本を見つけました。副題は「Die Subversion der Zeichen von Marcel Duchamp bis Prada Meinhof」ーマルセル・ドゥシャンから、プラダ・マインホフまでのシンボルのサブバージョンーといったところでしょうか。現在開催されている展覧会のカタログだそうです。中には、有名なイメージのサブバージョンの写真があり、それに基づく長文が書かれています。かなり社会批判、アイロニーが含まれています。例えば、「SHELL」らしきシンボルのついたTシャツを着ている人の写真があるのですが、そこには「SHELL」ではなく「HELL」と書かれています。ナイジェリアで行われた「SHELL」に対しての抗議活動(背景が色々ある)で死者がでたことなどが文章で説明されています。批判の矛先の多くは、グローバル企業の行う環境破壊や、資本関係やお金が引起す各国の悲劇、アメリカ合衆国の戦争への批判等などです。冷戦が終わり、資本主義が優位に立つ中、圧倒的な消費文化と巨大資本が起こす弊害(そのよいイメージへのすり替え)等、問題提起しています。大津波や巨大ハリケーン、戦争の悲劇の背景に軍需産業等の絡みがある等と聞くと考えざるをえません。でも考えているだけでは駄目なのでしょうね。この本のタイトルはなんといっても「Just do it !」ですから。
Die Verwandlung 変身 フランツ・カフカ ― 2005年09月02日 10:00
今日は、昨日からのプラハ繋がりでフランツ・カフカです。子供の頃、誰もが聞いたことのある朝起きたらmushiになる話です。プラハ城の脇道にある小さな青い壁の、カフカが半年使った仕事場で買いました。「変身」は、好きではないのですが、装丁に魅かれて原語のドイツ語判を旅のおもいでにしました。装丁ですよ!中身は、暗くて重くて朝起きたらmushiになっているなんて気持ちが悪いです!でもその自己存在の不確か感は、幾多の歴史に翻弄されたプラハの街で育った、ユダヤ人商人の息子カフカならではなのでしょう。ナチス政権に、抹殺されていたカフカの作品は、戦後フランスからドイツに深い共感を持って受け入れられ、ドイツ文学に影響を与えます。 昨日登場のプラハ出身の友人は、現実だけでも色々大変だったから、このhonを評価するのは辛い(ツラくてカライ)なぁ、と言っていました。
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